光環境デザインでホテルエントランスを「安らぎの空間」に

エントランスはホテルの「顔」といえる場所

旅行や出張などで疲れてホテルへやって来た時、まず迎えてくれるのがホテルのエントランスですよね。
宿泊客がまず、「どんなホテルなんだろう?」と感じ取るのがエントランスの空間とも言えますし、もし落ち着かない殺風景な空間が広がっていたら、きっとがっかりすることでしょう。
それほどホテルにとって大事な空間ですから、まさに「顔」とも呼べる場所なのですね。

宿泊客が旅の疲れを癒してもらうためにも、落ち着きがあって安らげる空間でなくてはなりません。
では、そういった空間作りをするために何が一番大事なのでしょうか?実は光環境デザインを工夫することによって、様々な視覚的効果が得られます。すなわち、光の見え方や明るさを想定し計画することで、その場所にふさわしい空間を演出することができるのです。

光環境デザインを構成する二つの要素

ホテルエントランス照明単に思いついたままに、明るくしたいからと無計画に照明器具を設置しても、その効果は薄いでしょう。視覚効果や照明演出を意識した光環境デザインを緻密に計算してこそ、上質で豊かな空間が生まれるのです。

照明計画

エントランス空間における目的などの基本的な考え方を把握し、光環境デザインをどうすれば良いか定めます。
あるべき光景をイメージし、照度や輝度を計算します。例えるならソフトですね。

照明設備の詳細設計と施工

照明計画の検討を経て、その目標値を達成するために照明器具の選定を行います。さらに配置などの細かい設計を加えた上で施工を実施します。これを例えるならハードですね。

視覚的効果の高く、落ち着いた空間を演出する光環境デザインとは?

投光器を用いた光の構成

投光とは文字通り、対象物に直接光を当てることを言います。ホテルで例えるなら、エントランス付近の看板やサイン、壁面や植栽などがそれに当たります。
スポットライトや投光器の直線的な光を対象物に当てることにより、遠目からでもアイキャッチ効果が生まれますし、まるで建物が光に浮かび上がるような印象を持たせることができます。

富士メディシィエの15~36Wスポットライトであれば、建物の大きさによって見合った明るさを選べますし、照射角度も自在に変更できますから非常に便利です。

透過光を用いた光の構成

透過光とは、窓明かりや半透明素材などを介してLED照明などの光を和らげる効果があり、その柔らかい光は質の高い照明環境を作ることができます。ロビーにフロントなど、ホッとくつろげる場所にふさわしいと言えるでしょう。
照明の色温度が高いほど光は青く感じますが、逆に色温度が低い暖色(電球色)であれば、暖かみの感じられる視覚効果が得られます。

立体的で奥行きの深い空間を作る間接照明

間接照明に使われる照明は、それ自体が明るさを求められることがないため、インテリアデザインの一つと考えられる場合もあります。
ホテルで例えるなら、ロビーにある中央の天井部分を一段高くとった折り上げ天井などに間接照明が設置されることが多く、思った以上に空間を広く見せたり、奥行きがあるように見せる視覚効果があります。

こうした間接照明の場合には直管形のLEDランプが用いられることが多いのですが、LED器具を4面全てに設置せねばならず、電源工事も複雑なため、思ったよりコストも掛かります。
富士メディシィエのテープライトであれば、柔軟な素材ならではの特性を生かし、屈曲した面でも対応できますし、思い通りの寸法に切断可能ですので、コストメリットは高いです。

光環境デザインで機能的に空間を演出

レストラン照明導入間接照明人が心地良いと感じる空間演出は、建物の建築設計などと同じように緻密に計算されねばなりません。
事前の調査から照明計画の企画、そして設計から施工に至るまで、様々なフローを経て行われるのです。
そこにはやはり専門的な照明の知識や経験が必要ですし、その後のメンテナンスに至るまで信頼のおけるパートナーを見つけるべきでしょう。